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あかね影射す むらさきの 漂野(しめの)の里の 夕まぐれ 君が袖ふり 白馬の背なに 誘うこの身は 人の妻 ふたりの皇子(みこ)の 恋の火に ふたつ命が あるならば 憂いなく 飛鳥の夢に咲くものを 運命(さだめ)の星が もてあそぶ 天地(あめつち)の 声聴く巫女に生まれしを こころ乱れる ああ畝傍山 月に漕ぎ出す 熱田津(にぎたず)の 潮路は満ちて 戦舟 敵を討てよと 剣を挙げて 叫ぶあなたの みことのり 男児(おのこ)は愛を伽ながら 熱いその手で 人を斬る たわむれに 宴の華と散らすなら 帳(とばり)の夜風 怨みます 恙無き 祈りの巫女と生まれしを 頬に紅さす ああ飛鳥川