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1. 夏の終わりの蝉時雨 川の瀬音に消えてゆく 風のゆく手を目で追えば 雲は流れて秋の空 夏の女の気(け)だるさは 男を誘い狂わせる 罪の重さに耐え切れず 諸行無常と覚悟する 2. 人に言えない苦しさと 人の知らない喜びを 合わせ抱(いだ)いて生きている 償(つぐな)いきれぬその所業(しょぎょう) もしもお縄になったなら 磔(はりつけ)にさえなる罪に 耐えて凌(しの)いでゆけるのか 危うい恋の綱渡り 3. 夏を限りと決めた恋 いつの間にやら赤とんぼ 今宵限りの契りなぞ 秋の枯葉の空手形 女の性(さが)の切なさは 散りゆく花の様(さま)に似て 哀れを誘う美しさ 夏の終わりの蝉時雨